老化を遅らせるために


~老化予防の準備は大丈夫ですか~

1 はじめに

 私の叔父が過日亡くなったのは、齢「56歳」のときでした。朝、元気に“行ってきます”と職場に出かけて電車に乗り、下車して職場に向かう途中で「くも膜下出血」で意識不明になり、そのまま意識が戻ることなく、帰らない人となりました。

 まだまだ若く、これからという時に亡くなり、家族は深い悲しみに浸ることになりました。

 また最近ですが、隣りに住む84歳?になる方も、「くも膜下出血」で亡くなりました。外出先から車で帰宅する途中(車への便乗でした)、気分が悪いということでコンビニのトイレを借りに下車して、トイレの中に入っていかれたとのことです。

 その後、なかなかトイレから出てこられないので“どうしてなのか”と、確認のために車の同乗者の方がトイレに行かれたとき、84歳の方はトイレの中で倒れておられたそうです(病名は後に病院で判明)。

 私の祖母は40代で一度脳出血で倒れました。その後一度は病状が良くなり病院を退院したのですが、50代になって再び二度目を発症して病院に長い間入院することになりました。

 一度目に比べて二度目は重く、言葉がしゃべれなくなり、また半身不随になり、二度と良くなることはなく長い間苦しみ、他界していきました。

 「くも膜下出血」、「脳出血」は脳卒中の一つですが、私の周囲で、脳卒中で亡くなる方が多く見受けられます。脳卒中は血管の損傷によるものですが、何故血管が損傷するのでしょうか。血管の損傷には血圧や動脈硬化などが関係していると言われます。

 今思えば私の祖母は塩気のものが好きで、“たくあん”や“塩辛いものを好んで食べていた記憶があります。

 食生活がこうした脳卒中に大きく関係しているのでしょうか。

2 脳卒中の種類と死亡状況

 脳卒中には以下の3つのタイプがあります。

 1)脳卒中の3つのタイプ:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血

  (1)脳梗塞

 脳の血管が詰まる症状が脳梗塞になります。

  (2)脳出血

 脳の細い血管が破れて出血する症状が脳出血になります。

  (3)くも膜下出血

 くも膜下出血は血管が二股に分かれていて、かつ血管に弱い場所があり、そこが時間の経過とともに膨らみ、「動脈りゅう」と呼ばれるこぶができます。このこぶが破けることによって、くも膜下出血が発症します。くも膜下出血は脳の表面を覆うようにして出血が一瞬のうちに広がるといいます。

 2)脳卒中の死亡状況

 表1は年代別の死亡原因を掲げたものですが、脳卒中(脳血管疾患)はガン(悪性新生物)、心臓病(心疾患)と同じく中高年になるにつれて多くなる病気のようです。

表1 年代別死亡原因

3 脳卒中の原因と症状

 1)脳梗塞

 脳梗塞と脳出血の症状は非常によく似ているといいます。

 「半身のまひ・しびれ」「ろれつが回らない・言葉が出ない」「立てない・歩けない・ふらふらする」「視野の半分が欠ける・ものが二重に見える」といった症状が現れると言います。

 (1)脳梗塞の状況

 脳梗塞の場合、発症前に脳梗塞と同じ症状が一時的に現れる「一過性脳虚血発作(TIA)」が起こる場合があります。

 “TIA”は、脳の血管に血液の塊の血栓が一時的に詰まるために発症しますが、血栓が十分に発達していないために短時間で溶けてしまい、血流が再開し、症状は自然に治癒します。
 しかし、”TIA”を起こした人の3~4割が、その後に脳梗塞を発症すると言われており、特に、”TIA”を起こして1~2日間が危険と言われています。

 ”TIA”の兆候として、

  〇口の動きに異変があり、ろれつが回らなくなる
  〇言葉が出なくなる
  〇口をうまく閉められなくなる

  〇顔に歪みが出る:片側顔面麻痺:自分の意思とは無関係に、顔の片側の筋肉がピクピクと痙攣したり、引きつったりする

  〇片方の手足に力が入らない:片麻痺:脳の病状等により、体の半分の機能が失われ、自分の意思で動かすことができなくなる

  〇膜がかかったようになり、片方の目が見えなくなる:一過性黒内障:片方の目だけが視力低下を起こし、この状態が数秒から数分間持続する

  〇視野が狭くなり、目の焦点が合わなくなる。また、物が二重・三重に見える

  〇人の言うことが理解できない

  〇思い通りに文字が書けない

 以上の兆候が現れた場合、その後脳梗塞に発展する可能性が非常に大きいと言われています。

 症状を見て、早めに医者の診断を仰ぐことが求められます。

  (2)脳梗塞の発症原因とそのメカニズム

    ①血栓性(けっせんせい)

 「血栓性脳梗塞」の主な原因は“動脈硬化”で、”動脈硬化“によって脳の血管が次第に狭くなり、そこに血栓(血のかたまり)ができて血管が詰まり、脳梗塞が起こります。

    ②塞栓性(そくせんせい)

 「塞栓性脳梗塞」とは、心臓等、血液が”頭”に到達する手前の血管内に出来た”血栓”などの”塞栓源”が血流に乗って脳へ行き、血管が詰まって起こるものを言います。

    ③血行力学性(けっこうりきがくせい)

 「血行力学性脳梗塞」とは、血圧低下や脱水などが原因となって、脳の血流量自体が低下する事によって起こるものを言います。

 こうして見ると、脳梗塞の原因については、更に“動脈硬化”と“血栓”を引き起こす要因を探る必要がありそうです。

 いずれにしても、“脳梗塞”に至る前に何らかの兆候がある場合がありますから、日常、脳梗塞に陥らないために良く注意しておく必要がありそうです。

脳梗塞を予防するには、危険因子である高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を防ぐことが肝要と言われています。

 2)脳出血

  (1)脳出血の原因

 脳出血は血管が破れて血液があふれ出すことですが、血管が破れる主な原因は「高血圧」で、高い血圧にさらされていた脳の血管が限界を迎え、裂け目ができて出血することによりが起こります。

 また、「動脈硬化」も原因のひとつで、動脈硬化になると血管がもろくなり、結果として血管の高血圧に対する耐久力が下がり、出血しやすくなってしまいます。

 脳の血管が破れて出血すると固まって「血腫」となり、周囲を圧迫することで脳細胞を破壊し、いろいろな症状が引き起こされることになります。

  (2)脳出血の種類と病状

 出血した部位によって、次のように分類されます。

    ①被殻(ひかく)出血:

 大脳基底核は被殻、尾状核からなる線条体、淡蒼球外節、淡蒼球内節、視床下核、黒質緻密部および黒質網様部で構成されますが.被殻はこれらの核の最も外側にあります(図2)。

 ”被殻”は「運動の規制」、「様々な学習の向上」また、「好き嫌いや憎しみの感情」に関わっていると言います。

 被殻からの出血による「脳出血」が最も起こりやすい(40~50%)と言われており、症状としては、嘔吐を伴う頭痛、体の半身が麻痺を起こす「片麻痺」や顔の片側がゆがめる「顔面神経麻痺」、失語、臭覚・視覚・聴力等の失認、意識・感覚障害などが挙げられています。

    ②視床(ししょう)出血

 被殻に次ぐ出血(30%程度)は、視床と呼ばれる部分の血管破損による「脳出血」になります。視床は視覚・聴覚などで集めた情報を感覚中枢に送り届ける役割を担っており、この部分で出血すると、頭痛や片麻痺、顔面神経麻痺に加えて意識障害も見られるようになると言われます。

    ③皮質下(ひしつか)出血

 大脳皮質の下で起こる脳出血で、「頭頂葉」「前頭葉」「側頭葉」など、さまざまな所で起こりますが、症状としては、いずれも「頭痛や片麻痺、また五感に異常が見られる感覚障害、また片目、あるいは両目の視野の半分が欠けてしまう「半盲」など」が挙げられています。

    ④小脳(しょうのう)出血

 小脳は、脳幹(大脳と脊髄をつなぐ器官)の背後に位置しており、ここで出血すると、症状として、「頭痛や嘔吐など」が現れますが、小脳が運動機能を支配している関係上、うまく立てない、うまく歩けない、ふらふらするといった「運動失調」、「運動機能の異常」が起こることもあります。

    ⑤橋(きょう)出血

 ”橋”は「脳幹」の一部で、脳幹は大脳と脊髄をつなぎ、脳が処理した情報を脊髄に伝え、行動や顔の筋肉、眼球を動かしたり、呼吸を調整したりする働きをしています。

 ここで出血すると、頭痛や片麻痺、意識障害、また、手足の麻痺、眼球の向きが左右バラバラになるなどの異常を起こす「外転神経麻痺」が見られると言われています。

 脳出血は、“高血圧”、“動脈硬化”が主な原因となって引き起こされますが、血圧が高くなることと、血管が脆くなることが“脳出血”を引き起こす重要な原因になっています。

 したがって、脳出血を防ぐには、“高血圧”、“動脈硬化”を防ぐ方法が更に検討される必要がありそうです。

 3)くも膜下出血

 発生頻度として、脳梗塞75%、脳出血が15%、くも膜下出血が5%程度と言われ、くも膜下出血の発症はそう多くはないようですが、私の周囲ではこの”くも膜下出血”で亡くなる人が多く見られます。

  (1)くも膜下出血の原因

 “くも膜下出血”とは、主に脳の表面にある血管が破裂して、くも膜と脳の隙間に出血が起こる脳卒中をいいます。突然の激しい頭痛・意識障害などが特徴ですが、症状の軽い人もおられます。

 “くも膜下出血”の原因には、喫煙や過度の飲酒といった生活習慣や、高血圧が関係していることがわかっています。

 過度の飲酒の目安として、純エタノールで毎日20g以上飲む人は、1日20g未満の人と比べて4.7倍くも膜下出血を起こしやすいという研究報告があります。

 また、喫煙習慣がある人は、ない人に比べると2.8倍くも膜下出血を起こしやすいという研究報告があるそうです。

 喫煙、飲酒をやめることはなかなか難しいのですが、喫煙、飲酒に気を付けることぐらいはしたいものです。

 ところで、くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂が原因であることがほとんどで(80から90パーセント)で、頻度は年間人口10万人あたり約20人(日本)程度と言われています。

 ただし、脳動脈瘤の多くは出血するまで無症状で、症状はほとんどが突然「バットで殴られたような」激しい頭痛が起きると形容されています。

 いずれにしても、くも膜下出血発症は10万人に20人程度ですから、少ないと言えば少ないのですが、高血圧、喫煙合わせて飲酒が好きな人は発症割合が急激に高まりますから、くれぐれも御用心下さい。

  (2)くも膜下出血の病状

    ①くも膜下出血の前兆

 くも膜下出血の前兆として、

     〇血圧の激しい上昇と下降

     〇持続的・瞬間的な激しい頭痛

     〇目の痛み・物が二重に見える

     〇めまい

     〇吐き気・嘔吐

     〇意識が低下する

     〇頭がモヤモヤする

  といった初期症状がみられるようです。

 くも膜下出血は突然起きるものでなく、発症する1か月くらい前から、全体の81%の人に前兆症状が現れると言われています。

 この確率はかなり高く、もしも前兆を見逃さなければ、多くの人のくも膜下出血を未然に防ぐことができます。日本農村医学会によれば、くも膜下出血で見られる前兆とその確率は、

    ・頭痛、目の痛み…70.3%
    ・首の痛み、肩こり…40.6%
    ・めまい、耳鳴り…15.8%
    ・眼瞼下垂…4.0%
    ・吐き気、嘔吐…3.0%
    ・一時的な歩行障害…2.0%
    ・一時的な感覚障害…2.0%
    ・一時的な言語障害…1.0%

出典:一般社団法人 日本農村医学会『(PDF)脳出血発症直前の内科外来診察時に両足の外観的変化を認めた2例』

 となっています。

 喫煙・飲酒・高血圧の方は、特に前兆に気を付けて頂きたいものです。

    ②くも膜下出血の症状

 前兆である症状に気が付かずに、くも膜下出血を発症させると、重篤な症状へと発展してしまいます。

 くも膜下出血の症状は、突然強い症状が現れることが特徴で、症状を実感する間もなく意識を失ってしまう場合があると言います。

 一般的に見られる症状は、次の通りです。

    ・今までにない強い頭痛
    ・猛烈な吐き気と嘔吐
    ・首の後ろの痛み
    ・意識の混濁

 出血が軽度であった場合は、しばらくして意識を取り戻すこともありますが、大量に出血した場合にはそのまま命を失ってしまう危険があります。

 目に症状が現れる可能性も

 一般的な症状ではありませんが、くも膜下出血が視神経の近くで引き起こされた場合、目に症状が現れることもあります。

    ・瞼が異常に下がってくる
    ・視界が二重に見える
    ・視力が落ちる
    ・視界が狭くなる

 前兆症状の項目でご紹介した「眼瞼下垂」は、視神経の近くに動脈瘤ができて、視神経を圧迫することで引き起こされる症状です。

 瘤が破裂したことによる出血でも見られる症状ですが、破裂前に瘤が大きくなることでも、これらの症状が現れる可能性はあります。

4 脳卒中の予防

 脳卒中は命に直結する極めて危険な病魔ですが、その脳卒中の起きる前兆、また日常生活について注意をすれば、少しはその発症頻度を少なくすることができるのではないかと思われます。

 脳卒中の前兆として、例えば、〇血圧の激しい上昇と下降、〇持続的・瞬間的な激しい頭痛、〇目の痛み・物が二重に見える、〇めまい、〇吐き気・嘔吐、〇意識が低下する、〇頭がモヤモヤするなどは、既に紹介したことで、これらを感じたら、即、病院で検診を受けることをお薦めしますが、脳卒中で注意するものに、”生活習慣病”、”高血圧”、”動脈硬化”が挙げられます。

 1)生活習慣病

 生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称をいい、日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。

 生活習慣と疾病との関係は表3に示す通りですが、特に食習慣には気を付けたいものです。

 ここで、生活習慣病である「糖尿病」等について簡単に紹介しておきます(厚生労働省、ヘルスネットより)。

    ・糖尿病

 糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が多くなりすぎる病気で、初期には症状がほとんどありませんが、進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患になりやすくなります。また3大合併症として、網膜症、腎症、神経障害があり、糖尿病は失明や透析につながる病気でもあります。

    ・高血圧

 日本人の高血圧の最大の原因は、食塩のとりすぎで、若年・中年の男性では、肥満が原因の高血圧も増えています。飲酒、運動不足も高血圧の原因で、高血圧は喫煙と並んで、日本人にとって最大の生活習慣病リスク要因になっています。

    ・脂質異常症

 血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を脂質異常症といい、脂質の異常には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。これらはいずれも、動脈硬化の促進と関連します。

    ・狭心症・心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患)

 喫煙やLDLコレステロールの高値、高血圧、メタボリックシンドロームなどにより心臓の血管の動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしやすくなります。

    ・脳血管障害・脳卒中

 脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血がありますが、いずれも高血圧が最大の原因になっています。

    ・高尿酸血症

 血液中の尿酸が高い状態が高尿酸血症で、痛風や腎結石、尿路結石の原因であるほか、高尿酸血症がある人では、肥満や高血圧、脂質異常症、高血糖を複合的に合併することが多くなっています。

  (1)高血圧と動脈硬化

 脳血管障害(脳卒中)の最大の原因になっている”高血圧”について見ておきたいと思います。

 その前に、“動脈硬化”について見ておきたいと思います。

 “動脈硬化”とは、

 動脈とは心臓から送り出した血液をからだの隅々へと運ぶ血管ですが、この血液を全身に供給する血管が何らかの原因で狭くなったり、硬く変化してしまう病気を“動脈硬化”と言います。

 血管にコレステロールなどの脂質老廃物が溜まると、血管内部にこびりついて管が狭くなり、血圧が高くなります。

 コレステロールや脂肪が血管の内膜で柔らかい固まりになったものをプラークといい、血管にプラークが溜まると血流が阻害され、脳梗塞や心筋梗塞などの病気の原因になります。

 プラークは血管内部に溜まった”かたまり”のことを言います。

 ところで、動脈硬化は血管が固くなることですが、なぜ高血圧だと動脈硬化になるのでしょうか。

 それは、血管が高い圧力を受け続けると、血管は高血圧に耐えるために硬く厚くなっていきますが、血管は外側ではなく内側に厚くなるので、血液の通る道が狭くなり、さらに血圧があがり、動脈硬化がさらに進むことになります。

 このように血管が、何かの原因で狭くなったり、硬く変化してしまう病気を動脈硬化と言います。

 一方、弾力性を失った血管は傷つきやすく、傷ついた箇所にコレストロールなどの脂質がつきやすくなり、これはプラークに発達します。プラークがつくと血管は更に狭くなることになります。そして、プラークが溜まり、血管が高い圧力を受け続けるとプラークが破裂することになります。

 破裂した箇所で血栓が溜まって詰まると、発生箇所が心臓であれば心筋梗塞、脳であれば、脳梗塞になります。

 動脈硬化の進行は内臓や足などに十分な血液が届かなくなりますが、動脈硬化はなかなか悪影響が表れにくく、自覚症状がないといいます。しかし、動脈硬化が進行して動脈壁の病変であるプラークが突然破裂して血栓という血液の塊が生じて,一気に血液の流れが止まるという状況に陥ることがあります。しかもこの現象はほんの瞬間的に起こり、心筋梗塞、脳梗塞という危険な病気を発症することになりますが、問題は心筋梗塞、脳梗塞などの重大病気を発症するまで、動脈硬化は自覚症状なしに進行するところにあります。

 動脈硬化の最大要因は加齢・老化と言われていますが、それ以外に、喫煙、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧などが挙げられています。

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 動脈硬化は高血圧だけでなく、喫煙、脂質異常、肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームなどから発生することがあるそうですから、喫煙、肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病などに問題があるとお気づきの方は特に気を付けて頂きたいと思います。

4 むすび

 動脈硬化に効くものに、食生活の改善、運動の奨励が挙げられますが、サイトの『頸動脈プラークの改善方法!お勧めの食べ物と飲み物を徹底紹介 :https://healthy-way.info/archives/247.html

をご紹介しておきたいと思います。

 1)食品で改善

 食生活が動脈硬化やプラーク生成の大きな原因となるので、食べても良いもの、避けた方が良いものの把握は大切になります。特に動物性油、植物油脂、乳製品、白砂糖、アルコールなどは極力控えるようにするとよいようです。

 (1)効果のある食べ物

    ・海藻(トコロテン、もずく、メカブ、ガゴメ、トロロこんぶ、海藻サラダなど)

    ・魚介類

    ・野菜(葉物、根菜、芋類・何でも)

    ・トマト・納豆・豆腐・味噌・ソバ・雑穀・青汁・小魚丸ごと

    ・無果汁の野菜ジュース(無糖・無塩)

    ・ビール酵母(エビオス)を1日20錠

    ・豆乳・豆乳ヨーグルト

    ・白ごはん:食用油を使って調理する飯類・麺類などは控える

    ・回転寿司、塩鯖定食・サンマ定食・煮魚定食・刺身定食など(外食の場合)

 (2)避けた方が良い食べ物

    ・フライ物・揚げ物・脂身類・油炒め類

    ・餃子

    ・油のある牛肉、豚肉

    ・果物は糖度が高いもの

    ・お菓子類は揚げてあるものや洋菓子

    ・フライ物、バター製品、植物油脂添加食品

    ・パン、バター、ジャム

    ・ピザ

    ・オイル入りのドレッシング、マヨネーズ

 (3)アルコールについて

 アルコールの摂りすぎは血管を痛めることになり、動脈硬化につながります。

    ・アルコールの適量

     ビール 350cc/日

     焼酎 40cc/日

     ワイン 60cc/日

     日本酒 60cc/日

2)運動で改善

 改善に効果のある運動は有酸素運動で、ウォーキング、ジョギング、水泳、自転車、エアロビクス、山登りなど心拍数が適度にあがる運動を1日30分以上続けると効果的なようです。

出所:頸動脈プラークの改善方法!お勧めの食べ物と飲み物を徹底( https://healthy-way.info/archives/247.html

 脳卒中はとても危険な病気です。なって初めて気づくのでは遅いので、くれぐれも御用心のほどを。

 しかし、様々な兆候があるようですから、ある兆候が感じられたらできるだけ早く、かかりつけのお医者さんに相談されることをお薦めします。

 皆さんの健康が保たれ、豊かな人生を送られることを心からお祈りしています。


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